「普段使っていることばとは内容が違う建築用語」解答編
普段使っていることばとは内容が違う「建築用語」についての解答です 。めずらしいことばや、聞いたことはあるけれど意味がまったく違うことばが多かったのではないでしょうか。
答え合わせしてみてくださいね〜。できたらコメント欄でいくつ解答できていたとか、これはどうなの??など書いていただけると今後の参考にさせていただきます。
解答 (ことばの由来などは諸説あります。)
・ラーメン(柱と梁の接合部が剛接合となっている骨組みのこと)
・モーメント(物体を回転させようとする作用のことで、外力が部材を曲げようとするときの力を「曲げモーメント」と言ってます。)
・スランプ(生コンクリートの硬さを表す指標で、その値が大きい程軟らかく、粘り気が少ない。そのコンクリートの軟度を表すスランプを測定することをスランプ試験といいます。)
・ようかん(直方体のものの俗称。お菓子の羊羹に形が似ている物。レンガなどを言うことが多い)
・イナゴ(竿縁天井板工事(合板加工製天井板の場合)板の重ねに隙間が空かない様に用いる裏面の細工の事)
・トンボ(生コンクリートや地盤の均しなどに使用する、T字型の用具があります。木製や金属性のものがあり、学校の運動場などでも使用されているもの。)ほかにもいろいろあり。
・鼻隠し(軒先の先端(鼻先)、垂木の小口に取り付ける板状の部材。)
・モンキーレンチ(ボルトの頭やナットなどを回すための工具。口の開きを自由に変えることができるレンチ)
・遊び(緩みのある状態。きっちりと締め上げてしまわずに、あえて緩みを持たせた仕事、もしくは緩みそのもののこと。)
・アプローチ(主に、道(門)から玄関に至る数メートルの通路のこと。 マンションの場合、一階の入口付近のスペースを指すこともある。)
・あんこう(「樋」の部材の一種で、軒樋と竪樋の接合部に設けられる金具。)
・行って来い(長い部材をおさめるとき、一度、送りだしてから引き戻して、所定の位置に納めること。)
・芋積み(組積工事で竪目地をそろえる積み方。)
・うだつ(建物の棟を支えるため、梁の上に立てられた棟束を宇太知(うだち)、宇立(うだち)の名で呼ばれていた。うだつを造るには相当の費用がかかったため、比較的裕福な家に設けられることが多かったことから、慣用句として使われる「うだつがあがらない」の語源となっている。)
・男にする(長方形断面の材料を、長手方向を垂直に立てること。横長におかれた部材を、桁などの場所にあげるとき、空中で位置をかえることは難しいので、地上で男(縦)にしてから吊り上げるという意味)
・落とし掛け(床の間の正面上部の垂れ壁の下端に設ける横木。)
・しゃくり(しゃっくりではないです。板状の木材をはぎ合わせるために、接合部分に溝など欠き込みを加工すること。)
・スラブ(平面の荷重を支える鉄筋コンクリート製の板状の盤。)
・逃げ(部材の狂いや、施工時の誤差に対処するため、あらかじめ部材間に小さな隙間を作るなどの処置をしておくこと。)
・羽子板(お正月の羽子板とは意味が違います。木造軸組工法において、桁と梁、柱と桁など、直交する部材を緊結するための金物。羽子板ボルトともいいます。)
・水( 建物の水平を決める作業のこと。元来水を使って水平を出したところから、この名称がつけられました。水盛りともいいます。)
大昔から使われている用語なので、どうしてそうゆう名前になったのか?いまだに不明のものも多々あります。なので、もっともっと奥が深いものもあります・・・。
建築を知らなくても読んだら楽しい内容になっています。
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