地震に役立つ魔法の棒ってなに?
今日は少しむずかしいお話です。
日本の建築物にはつけるだけで地震の時に地震エネルギーを全て吸収してくれる魔法の棒があるのです。
さて、なんでしょう。
ご存知のかたもいらっしゃるかもしれませんね。
日本では建築基準法というものがあります。
建築基準法に則って(ノットッテ)建物を建てないと違反になります。
この建築基準法はものすごく大きな地震が来たときに最低限、人を守ることを優先にして作られています 。
地震の時には人を守ることを優先にしてそのかわり建物は壊れてもいいと言うことになっています。
建物が壊れると言う事は最大限に地震エネルギーを吸収していると言うことになります。
建物が壊れることで地震エネルギーをうまく吸収して壊れる事で人命が助かるように設計しているのです。
もうおわかりでしょうか。
そうです。
ブレース(筋交い)のことです。
ブレースとは?
柱と柱の間に斜めに入れて建築物や足場の構造を補強する部材のことをいいます。
ブレースにより、地震の際などに、柱と梁の接合部が変形することを防ぐので、構造上の強度を得られます。
建築基準法では一定の割合で筋交いを使用することが義務づけられているのです(梁と梁、耐力壁で十分な強度が発揮できる場合は除く)。
リフォームを業者に依頼して、壁などを壊したときに見せてもらうといいでしょう。
日本の家屋は古くてもおおよそ、この筋交いが入っています。
しかし構造上、繰り抜いて入り口などにできないため、和室の壁など取り除いてリビングとつなげるときなどには注意が必要なのです。
最近では自分で設計して、リフォームを業者に依頼するケースも増えていますが、この魔法の棒がないと、建物は崩れて人命にかかわります。
きちんと構造をたしかめてくれる工務店さんや業者さんに相談して、無理なリフォームをしないようにしましょう。
ちょっとむずかしい話しでしたけど、これが地震のときに役立つ知識なので知っていて損はないですね。
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