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リフォームは目的ではなく手段だからこそ言えること

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いま新しいことに取り組んでいます。そのことについてオフィシャルサイトや他のブログでも情報発信をしていたら、読者さんからいろいろと質問がくるようになりました。ただ、質問にすぐに答えることはしていないです。逆に「今リフォームでの悩みはなんですか? また、どういう住まいにしたいですか?」ということを先に聞いています。

 

数年前に大手のリフォーム会社に勤務していたころ、その会社の仕組みはとてもしっかりしていて(その分社員研修も厳しい)とってもスムーズにリフォームのお話がまとまって、設計から施工さらにはお引き渡しまで、とんとんと進んで、お客様に喜んで頂けるという、とてもいい流れがあった時代がありました。その時の経験がいまも生かされています。

 

その流れは、お問い合わせ頂いたお客様とコンタクトをとるときに、まずお客様の悩みや、どうリフォームしたいか?を聞くことから始まります。リフォームに慣れている業者さんの中には、お客様の悩みやどうなりたいかを聞かずに、自分のやりたいリフォームを押しつけてしまう人もいます。

 

コレって、型にはめようとしている状態で、自分は満足かもしれませんが、お客様にとっては後々のクレームにもなります。ですから、まず今のお住まいの状態を知り、業者の型にはめるのではなく、流れに乗せてあげることでうまくいったのです。「リフォームというものは目的ではなく手段」なのだからです。

 

では「目的ではなく手段」とはどういう意味でしょう。リフォームというと、ともすれば耐久性や耐震性の向上などといった住宅性能を目的としてとらえられがちですが、そうゆうことよりも「人」がこれからもいまの住まいを修理・修繕して長くこのお住まいにどう住むかを叶える手段であって、目的ではないのです。

 

最初にお客様にする質問では、今の状態を自身で知ってもらうためにも思っていることや、イメージをアウトプットしてもらっています。メールでもいいので箇条書きで書いてもらいます。「改めて書き出すと、悩みが自覚できました」って書いてくださる方が多いです。その中で、多くの方が出してくださっている悩みがあります。

 

「イメージとしてやりたいことはいっぱいあるけど、お金がかかると思う。」「水回りを変更したいけどどうしていいかわからない」という方がとても多いです。長く住む家ですからできればリフォームすることでもっと長く住めるようにならなければ、意味がありません。

 

ご自身がイメージしていることを、書いてみたり、声に出して伝えることで思い通りの住まいに近くなっていきのです。もちろん、お金のかかることですからあれもこれもと、すべてのご要望をカタチにすることは不可能かもしれません。しかし、なるべくそのイメージや思いに近いものを作り上げていくために、たくさんお話ししてもらいます。

 

大手のハウスメーカーにいたときには「紅一点」だったので、キッチンや洗面所などのリフォームでは、女性だからということでご指名をいただくこともあって、女性目線でお仕事をさせていだいておりました。なかなか手ごわい奥様もなかにはいましたけど。仲間の援助で乗り切っていました。

 

とても良い流れでお仕事をさせてもらっていましたが、お客様には納得してもらいたいという一心で、言いたいことを結構言うタイプでしたので嫌われることだってあります。「女のくせに」「女なんて」ってパワハラする人も中にはいます。でもどんな人間でも万人から好かれることはないと思うのです。若いころは嫌われることがいやでしたが、最近は勇気をもって嫌われるようになりました。

 

大切なお客様のお住まいを修理・修繕する仕事ですので、言いたいことは言います。お客様の思いやイメージをとことんお聞きして、それでも予算に見合わない場合は、金額に見合った提案を考えに考えて、お話させてもらっています。最近はインターネットなどの影響で、お客様のほうがよく調べていることもたくさんあります。

 

そうゆうときは、教えてもらいます。知らないことを知っているふりは、あとで大きな問題になることが多いからです。打ち合わせでもわからないことは持ち帰って宿題にさせてもらいます。インターネットや本で調べて後日に解答させていただいております。こうすることで、自分自身の勉強にもなります。

 

かつては建築というと、設計は社長がやって、施工は大工さんがやるものでした。ですので、打ち合わせや、お客様の思いやイメージなどはそっちのけ。プロのことはプロに任せておけ。という風潮が長くつづいていましたね。もうそうゆう時代は薄れてきているのです。建築やリフォームは「人」が主体に変わりました。

 

業者任せにしてやってしまってからでは取り返しの付かないリフォームだからこそ、コミュニケーションを十分すぎるほど取って、思いやイメージを聞き出せる、お話の聞ける建築士が求められているのだとつくづく感じています。もう口下手な設計士や大工ではリフォームの仕事はまかせられないのではないでしょうか。

 

それでも芸術の世界には無口な芸術家がたくさんいます。デザインや美術・建築もそうですが「おれにまかせとけ」っていう業者にお願いする場合もあるかと思います。そこは否定しないです。とことんお任せして素敵なものができあがるのを待つことも、それはそれでアリなのかもしれませんね。

 

国も「いいものを作ってきちんと手入れして長く使うこと」を最近では奨励しています。自身のブログでも再三お話していますが、中古=古いものではなく、手入れをすれば長く住めるいいものだととらえてはどうでしょう。お金をだせば新しい物がなんでも手に入る時代だからこそ。古き良きものを大切にしたいと思っています。

 

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