経営とは決断の連続
経営とは決断の連続です。その時その時で適切な判断をしなければなりません。
企業経営は正解が存在しない世界です。言うなればそれは地図の無い旅のようなものです。
しかし、その先にある目的地にたどり着くためには、いかなるときも適切な決断を下しながら前に進むしかありません。
企業の10年生存率は10%と言われているように企業経営の難しさを物語っています。
私自身も3年前に父の会社を継いで経営を任されております。会社を経営するとは並大抵のことではできないことを身をもって知りました。
つねに、お客様はもちろんの事、社員や取引先のことを考えなければなりません。
時には大きな決断を迫られることもありますし、些細なことでも経営者として頭を下げて謝らなければならないことも。
誠心誠意、心を込めて対応しているつもりでも、相手にとってはそう思ってもらえないことも沢山あります。
金銭的なやりくりを考えると夜も眠れない日もありました。どこをどう考えてもラチがあかずに夜明けを迎えた日も。
それでも経営者は前に進むしかありません。そして毎日が決断の連続です。そのとき、その時間にした決断はきっとそのときは正しかったのだと思います。
しかし、経営者は間違ってもなにをしても、会社を存続していかなければなりません。人に聞くことは簡単です。お金を出せばなんちゃらコンサルの人が何でも解決してくれます。それでも自分で決断したことを信じていまがあるのです。
人が導いてくれて前に進めるのならこんなに楽なことはありません。コンサルのいうがままにやって成功している会社もあるのでしょう。それだけ今の世の中、会社経営に悩んでいる人が多いということでしょうか。
経営を継いで3年。いまが正念場です。ここでへこたれるのか、このまま突き進むのか。あなたも企業や経営権を任される立場にあるのなら、並大抵ではできないことをやってのける自信はあるのでしょう。
実際にはそうはいかないことが多い世の中です。あまり言いたくない話ですがひと昔前は先行きが思わしくなり、年末に首を吊ったと言う父の知り合いの業者もいました。
そうならないためにも早め早めに準備をして、決断しなくてはならない時には決断するという経営者ならではの年末を迎えなくてはなりません。
デフレや消費税値上げなどで頭をかかえている経営者も、おそらくいることでしょう。人ごとではないと感じています。
年の瀬に倒産が相次ぐなどという未来は想像したくありません。暗い話になってしまいましたが、ひとつの決断がこの先の経営者としての人生を変えることもあります。
経営を継いだばかりのころは、いろんな人に出会ってセミナー受けたり、ランチ会でもさまざまな経営者にお会いしてきましたが、最近は「自分が会いたい人」に会うようにしています。
間違った選択をしたら、今度は失敗しなければいいかもしれませんが、社会はそうは思ってくれません。間違った選択をしないためにも、日頃からの努力の積み重ねが大きく影響します。
あまり良い話題のなかった2015年でしたが、今年の漢字「安」に表されるように経営者として明るく笑って新年を迎えられるように、安心した安らかな良い年末を過ごしたいものです。