しらすおろし作ってみてって言われたら。どうする??
いきなり街頭で「しらすおろし作ってください」って言われて作れますか?なんの番組だったかなあ。ちょっとウル覚えなので忘れてしまったけれど。番組スタッフが通る人に突然聞いて、数ある食品の中から自分で選んで作ってもらう内容でした。
大根おろしまではできるけど、しらすも一緒におろしてしまう人。チーズおろすやつでやる人。しらすとタタミイワシを間違えて、タタミイワシに大根おろしを包む人。呼び止められた人は20代の若い人が多かったんだけど。
「ええ??そんなこともできないの??」って衝撃だったのに。一緒にみていた相方さんが「いきなり言われたらできないものだよ」って。そうなの??人ってさあ、思い込みってあるよね。
自分では「これが正しい」って思っていたことが、あるとき何かのきっかけで「これってちがうんじゃない?」って考え直さなければならなくなるとき。そしてそれが自分じゃなくって他人から聞かれたとき。
居酒屋なんかのメニューで見たり、家での夕食でお父さんが酒の肴にしていたりしても「今日はしらすおろしよ」って母さんは言わないかもだしね。いまの若い人がしらすおろし作れなくても不思議ではないってこと。
「もみじおろし」作ってって言われたらもっとできないかもだけど。この番組見てて「実際にはしっているけど、やれって言われたらできないこと」って人はきっとたくさんあるんだろうなあって。
なにがあるかな?わたしはこうだと思っていたけど。あなたは違うって思っていた。そうゆうことだったの?っていままでの勘違いをひっくり返すようなこと。あるかもしれないし。ないかもしれない。
けどね。そんなときに若い人に「そんなこともできないの??」って思ってしまう大人にはなりたくないな。「そっか知らなかってのか」っていっしょに考えてあげられるおばちゃんでいたいな。
むかしむかしいました。「なんでもできる人」って感じのおばちゃん。「いいからわたしにまかせておきなさいよ」てきな人。見守ることができなくて、ついつい手をだしてしまう人。
だからさあ。そうゆう上司や親から育つと「できるけどできない子」になっちゃうんだよね。見たことはあるけど、自分ではやったことがない子。遠足やキャンプの準備もぜーんぶ親がやって。
リュックの中身はなにが入っているかわかんない子。小さい頃から自分でなんでもさせればいいのに。自分でさせると忘れ物するとか。自分で作らせるとケガするとか。そんなこと言ってるから「なにも出来ない子」になるのさ。
家庭でのしつけは、大人になってから苦労しないための勉強なのに。釣りとかしてるとさ。親のしつけもようくわかる。「この親はふだんからなんでもやってしまってるんだろうなあ」って。
この子もきっと「しらすおろしってなに?」って大人になるんだろうなあ。って。でもそんな大人に育てたのは親の責任だから。その子、その人を攻めるよりも。知らないで大きくなったんだから。
いいよ〜いつでも教えてあげるよ〜てきなおばちゃんでいたいなって。「しらすおろし作ってください」をみて。思ってしまった。
「できないこと」は「これからやれる可能性がたくさんあるってこと」だから。