「個の色 合わせて 緑となれ」お正月のハッピー大作戦!!
小さい頃から走ることが大好きな子どもでした。それは保育園の運動会にはじまり、小学校では6年間リレーの選手。中学校では迷わず陸上部に入ることに。(コーチがかっこよかったことも理由のひとつですが^^;)
走ることが好きで始めた陸上という競技でしたが、あんなに子どものころは楽しかったのに。わたしの学生時代は「水を飲むな・監督の言うとおりに練習しろ・練習中にしゃべるな」というまさにスパルタ式でした。
いまの時代のスポーツ選手に「水を飲むな」なんていったらきっとみんな辞めちゃうでしょうね。30年前はそんな時代だったんです。なので2015年、2016年と箱根駅伝を連覇した青山学院のあの「ちゃらさ」はきっとまだまだ古い体質の陸上関係者は驚いたでしょうね。
わたしも実はその1人です。「水を飲むな」は無くなったにせよ。やっぱり今回のリオオリンピックのマラソンの選考会にしても、「ん〜〜それでいいの?」と感じましたし。案の定結果も惨敗でしたね。
サッカーや野球のような団体競技と違って、陸上はいわば個人競技です。走るのも1人。練習も大会に出るのも1人。もちろん怪我したら自分で克服しないと続けてはいけないです。
それでも、どこの町に行っても市民ランナーがどこかで走っている姿を見ると。気軽にだれでも、シューズさえあれば始めることができるマラソンや陸上というスポーツは奥ゆかしい性質の日本人にとっては取り組みやすい競技なのでしょう。
何度か出場した新潟マラソンでも感じましたが、大会規約は毎年厳しくなっていくばかり。スタッフや役員は年配の元教員や陸上部監督だった人。大会で集めたお金はいったいなにに使われているのでしょう。
中学や高校の陸上部の練習も、ときどき競技場などで見かけますが、監督やコーチの前で整列して、返事だけは「ハイ!!」と威勢がいいだけ。わたしもそうでしたが監督の激なんて聞いてませんでした。
青山学院の原監督は、陸上界にメスを入れました。いままでの練習方法では勝てない。返事なんてしなくていいから、自分で考えるちからをつけなさい。選手と共同生活することで、調子は見ればわかる雰囲気作り。(これは日ハムの栗山さんも書いてました)
勝ち続ける組織を造るにはどうすればいいのか。結果を出せるチームを作って、連覇や完全優勝するには、なにをすればいいのか。そんなことがこの本にはたくさん書いてありました。
「個の色 合わせて 緑となれ」というのは青学のチームカラーのいわれです。
最終章では、「陸上界を変える!ハッピー大作戦」と題して幾つかの提案をしています。少し紹介しますね。
[ 箱根駅伝の全国化 ]
1.箱根駅伝を100回大会の機に全国化する
2.箱根駅伝のエンターティンメント性を高める
3.大学・実業団対抗駅伝を新設する
[ 日本マラソンの復活 ]
1.グレード制を導入する
2.ポイント制を新設する
3.指導者を選択できるしくみをつくる
4.駿足ジャパンを立ち上げる
5.既存の大会を改革する
走ることが好きで、でも練習がきつくて、高校で陸上部は辞めましたが、時間が経ったらまた走りたくなって、主婦になってからマラソンに挑戦しました。20年くらいは毎日走ってました。
リオでの惨敗から陸連は原因をうやむやにしていると聞きます。原監督がもしかして、2020年の東京はムリだとしても、その次くらいには古い体質の陸連にメスを入れて、駿足ジャパンを立ち上げて、ジャパンの監督になっていたりして。
ほかにもこんな本も出されています。三冊とも「なぜ青山学院は強くなったのか」の理由がたっぷり書かれていました。
年末にが富士山女子駅伝で立命館が優勝しました。そして1月 2日と 3日は待ちに待った箱根駅伝です。またあの個性豊な青学の選手たちと。それに影響を受けた他校の選手も大勢出場します。わたしはテレビに釘付けでしょう。
フツーの会社員だった僕が、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた47の言葉
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