システムバスの上手な選び方の6つのポイント
システムバスの上手な選び方の6つのポイント
日本人ほどお風呂好きはいないかもしれません。でも冬場は寒いし、冷たいし洋服を脱いで入るまでには勇気がいりますね。昔はお風呂がない家も多く、銭湯が主流でした。
内風呂が普及し始めたのは1950年代の住宅公団が建てた集合住宅からだったということです。職人が一つ一つ手作りする内湯。その当時は大変だったことでしょう。
当時、東京オリンピックが決定したことで海外からのゲストを迎えるためのホテル建設がはじまり、そこで考えられたのが工場である程度作り、現場で組み立てるだけという「システムバス」です。そこで「システムバスの選び方のポイント」をご紹介します。
選び方のポイント1
「浴室のサイズを知って住まいにピッタリのタイプを選ぶ」
システムバスのサイズは床面積のことをいいます。一般的には0.75坪タイプ。 1坪タイプ。 1.25坪タイプ。の 3種類がありますが 1坪タイプが多く、最近になって大きめの浴室も取り入れる家庭が増えてきました。
大きめのお風呂にして、 2方向から出入りができたりするタイプもあります。(部屋から、または屋外テラスからなど)入浴介助が必要な家族がいらっしゃる場合は 1.25坪タイプを選ばれて入口ドアをスライド式にするなどがいいでしょう。
1坪タイプでも出窓を取り付けたり、ドーム型の天井にするなどを採用すれば開放感のある広々とした空間をつくることも可能です。予算や、住まいの浴室にあてられるスペースを考慮してわが家はどんな入浴スタイルなのか考えて選ぶようにしたいものです。
選び方のポイント2
「安全面の配慮や手入れのしやすさなど基本の性能をチェック」
浴室は高齢者や小さいお子さんだけでなく、家族全員が安全で安心な作りになっていることが一番大切なことです。最近のシステムバスはバリアフリー仕様になっていることが多いですね。その基本的な内容は知っていますか?
バリアフリー仕様とは、各社がうたっています。脱衣室と浴室との床面の段差を極力少なくしたり、床面には滑りにくい加工を施し、浴室の壁面や周辺には握りバーの手摺を設置しています。
バスタブのまたいで入る高さも以前に比べると42cm前後と低めで、一度バスタブの側面に座ってから入ることができるようにバスタブの縁が広めにとられているようになりました。
内部に一段高い座れる部分を設けて、半身浴ができるタイプもあったり、洗い場にベンチを設けて座りやすく入浴がしやすくしたタイプやプランもあります。
また、温度差を少なくするために床の冷たさを解消した床材を採用したり、専用の床暖房や足元に温水シャワーが流れるシステムを設置している商品もあります。
掃除の手間を省けるようにと排水口の形状も年々研究されていて、髪の毛などを取りやすい構造に設計され、壁や床面はパネル形状になり、スポンジなどで拭けば簡単に綺麗になるというのがどこのメーカーも標準仕様になっています。
選び方のポイント3
「デザインのバリエーションもポイント」
色や柄などのデザイン性も気になるところですね。一般的には浴室全体は白かグレー・ベージュ系の色調がベースとなります。壁は無地か石目調、木目か、あるいは無地と柄のコンビネーションなどのバリエーションがあります。
バスタブは人造大理石やFRPなどの樹脂素材が一般的です。最近ではホワイトもまだまだ人気ですが、ピンクやグレー、グリーンなどの綺麗な色も豊富になりました。天井の形状もフラット型のほかにドーム型。窓も出窓タイプやテラスや坪庭に面した大きな開口部もとれるものもあります。
選び方のポイント4
「予算に応じた価格の選定をする」
ここまでに紹介した内容を含めて、各社ともに 1坪タイプでは100万円前後の価格設定になっています。価格の選定はピンからキリまであります。ご自身の入りたい浴室のタイプを選んだらあとは内装のパーツやバスタブの素材を決めます。
素材をグレードアップすれば金額も少し高くなりますが予算が許すのであれば、その他にも浴室暖房乾燥機やジェット噴流付きなどをオプションとして加えることもできます。
インターネットなどでカタログを見ることもできますし、価格表も各社が明示しているので比較検討をすることもできますね。
選び方のポイント5
「バスタブの大きさや好みの素材を選ぶ」
システムバスのサイズは決まっており、 1坪タイプ。 1.25坪タイプともに幅160cmサイズが備えられています。普通は140cm以上あればゆったりと入浴することができます。
バスタブを選ぶ場合はショールームなどで実際に入ってみることをオススメします。背もたれやアームレストの形状なども確認できるからです。
素材は樹脂のFRPやホーロー、人造大理石などがあります。FRPは比較的安価ですが、質感がいいのはホーローや人造大理石でしょう。在来工法で浴室を造る場合には単独でバスタブを選ぶこともできます。
バスタブとともにこだわりたいのは水栓です。水栓金具は洗い場側とバスタブ側の両方に設置しておくと便利です。メーカー側から提案してくれることもあります。
選び方のポイント6
「浴室関連機器でどこまで機能性をもとめるのか判断」
人気が高いのは浴室暖房乾燥機でしょう。浴室は湯気で湿気が多くなり結露やカビが発生しやすい場所です。換気扇を常時稼働させることが大事になります。そこで換気扇単独のタイプのものや暖房や乾燥機能がついたものなどさまざまなタイプがあります。
各メーカーともにオプションで付けることができます。せっかく付けるのであれば 1台で換気と乾燥、暖房もできて涼風もでるタイプがいいですね。冬場は浴室を温めておけて、夏場は扇風機代わりにもなります。
乾燥機は洗濯物も乾きます。最近ではさらに、ミストサウナ機能をプラスしたタイプも商品として販売されています。
一日の疲れを癒やすお風呂場です。浴室のリフォームの際には「わが家はどんな入浴スタイルなのか」をよ〜く話しあって、わが家流のバスルームを実現してくださいね。
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