オール電化にして停電のとき大丈夫?キッチンはIHでいいの?
オール電化にして停電のとき大丈夫?キッチンはIHでいいの?って思っていません?
キッチンのリフォームと一口にいっても種類は豊富で、機能も便利なものがたくさんあります。シンプルに選んで自分でオプションを付けることもできますが、セットで購入シタほうが割安です。キッチンのリフォームを考えたら「やっぱりあとからつけよう」と思うとつけられない機能もあります。そこで・・・。
オール電化にして停電のとき大丈夫?キッチンはIHでいいの?っていう疑問についてお話しますね。
リフォームとキッチンの食洗機
今、主婦が欲しがっている生活家電といえば食洗機ではないでしょうか。食洗機は現代の三種の神器と言われていましたが、近年の食洗機の普及率はまだ30%弱と言われています。値段も高価でスペースもとるため、単独で購入するより、キッチンのリフォームの際に取りつけるケースが多いです。
食洗機にはビルトインタイプと卓上型タイプがあり、最近のシステムキッチンのほとんどはビルトインタイプの食洗機がついています。ある調査で、「期待ほど活用できていない生活家電」の1位に食洗機があげられていました。
実際に購入してみると、期待はずれの面や不便な面があるようです。食洗機は高温で洗浄、乾燥をし、ほとんどの雑菌は死滅するため、除菌効果があると言われています。また手洗いよりも使用する水の量が少なくてすむのもうれしいメリットです。
正しくセットすれば手洗いでは落とせない細部の汚れまで落とす洗浄力もあります。お料理は好きでもその後の後片付けは苦手という人は、毎食後の食器洗いが無くなれば、その分の時間を家族との団らんや他の家事にあてることができ、何より気持ちのゆとりができます。
しかし食洗機にセットする前の下洗いが面倒であるとか、洗浄に時間がかかると言った声も少なくありません。節水効果はありますが電気の使用量は増えます。また少人数の食事の片づけでは手洗いの方が効率のよい場合もあります。
最近ではこういった不具合も見直されて洗剤のいらないものや、電気や水道料金も抑えた省エネタイプも販売されています。食洗機については色々な声がありますが、せっかくキッチンのリフォームですから、便利な食洗機を取り付けて、毎日の生活に活用したいものです。
キッチンのリフォームと省エネ
エコの時代、せっかくキッチンをリフォームするなら、省エネにも配慮したいものです。家の中で最も使用する時間が長く、エネルギーを多く消費するキッチンは、工夫次第で大きな省エネ効果が期待できる空間です。
キッチンの設備選びは使い勝手や手入れのしやすさで選びますが、それに加えて短時間で調理ができることも大切です。そこで人気を集めているものはIHクッキングヒーターです。IHクッキングヒーターは電力によって鍋そのものを発熱させる加熱機器です。
ガスコンロより効率的に加熱ができるため調理時間が短縮でき、周りの空気を温めないため余計な冷房を使わずに済みます。またタイマー付きや自動調理機能がついたものもあり、機能的にも優れています。一般家庭で多く使用されているガスコンロでも、最新のものは3口ついているものがあり、グリルとフル活用することで効率のよく調理ができます。
リフォームの際に食器洗い乾燥機を取り付ける家庭も増えています。電気代はかかりますが、手洗いの場合と比べると少ない水の量で洗浄できるため省エネだと言えます。また家中のお湯をつくる給湯設備もキッチンの省エネのポイントです。
現在はガス式と電気式が主流ですが、最近は太陽熱や自家発電を利用した設備も増えています。省エネ効果が高いものでは国の補助金が得られるものもあります。他にも熱のこもりやすいキッチンの風通しや採光を工夫して冷暖房に頼らない間取りにすることや、キッチンの照明を省エネタイプに替えることも省エネになります。
キッチンのリフォームとIHクッキングヒーター
キッチンのリフォームの際に、ガスコンロかIHクッキングヒーターを選択することができます。せっかくのキッチンのリフォームですから、IHクッキングヒーターのことをよく知った上で、後悔のない選択をしたいものです。
IHクッキングヒーターは電磁誘導加熱、IHという方法によって、鍋自体を加熱する調理器具です。ガスコンロは炎を、IHクッキングヒーターは電磁波を利用します。IHクッキングヒーターは鍋だけを熱し、熱を空気中へ逃がしません。夏でもキッチンが暑くなりすぎず冷房がよく効きますが、反対に冬はコンロのような暖房効果はありません。
熱を他へ逃がさず効率よく調理ができることがIHクッキングヒーターの魅力ですIHクッキングヒーターは炎がないため火災やガス漏れの心配が少なく、お年寄りや子供のいる家庭のリフォームに薦められています。タイマー機能や自動調理機能の他、機種によって色々便利機能がついているため、火加減調節が苦手な人などはお料理の失敗が減るかもしれません。
またお手入れのしやすさも魅力です。しかしデメリットもあります。使用できる調理器具が限られていることもその一つです。また底面しか加熱されないため、炒め物などはしっかり混ぜるように気をつける必要があります。
他にも鍋振り調理や、海苔をあぶることはできません。災害時には停電が心配されます。ガスコンロはガス栓の状態によっては使用ができますが、IHクッキングヒーターは停電時には即使用できなくなります。また電磁波による健康被害も気になるところです。
マンションとキッチンのリフォーム
近年、住宅のリフォームが話題になっていますが、最近では手持ちの分譲マンションをリフォームする人も増えています。一戸建てとマンションのリフォームの大きな違いは、一戸建ては所有者の判断だけで行えるのに対し、マンションの場合は法律や規約に基づいて行わなければならないということです。
自分の家に当たる占有部分でも色々な制限があり、好きなようにリフォーム出来るわけではありません。分譲マンションは「区分所有法」という法律によって、専有部分と共有部分に分けられています。
さらにリフォームについてはマンションの管理規約などで注意事項が定められています。共用部分には屋根や外壁、ロビー、通路などの他、各戸の窓サッシや玄関ドア、バルコニーも含まれます。この部分に関わるリフォームの場合は、必ず管理組合の同意が必要になります。
キッチンのリフォームをする場合、同じ位置でのリフォームは簡単にできますが、キッチンの移動を伴うリフォームは配管や排煙ダクトの位置に関係してくるため、ある程度制限されてしまいます。クローズドキッチンからオープンキッチンにするような壁を取り払う必要がある場合は、共用部分の工事を伴うこともあるため、事前に管理組合に確認する必要があります。
またガスコンロからIHクッキングヒーターへ取り換える場合も、契約の電圧を替える必要があるため、管理規約を確認した方が無難です。マンションによっては承認のいらない程度の簡単なリフォームの範囲を定めている場合もあります。
キッチンのリフォームとオール電化
近年のキッチンのリフォームではオール電化が人気を集めています。オール電化は火を一切使わず、二酸化炭素も発生させない、安全できれいな空間を維持できるというメリットがあります。
オール電化にリフォームするとなると、今までのキッチンの設備をIHクッキングヒーター、電気湯沸かし器などに取り換えなければなりません。しかしオール電化は災害時の停電で、全ての設備が使えなくなってしまうのではないか、とよく心配されます。
たしかにオール電化住宅が停電すると、キッチンでは給湯からIHクッキングヒーターなど全ての設備が使えなくなってしまいますが、災害時のライフラインで電気は最も早く復旧するといわれています。
これまでの災害でも電気が数日後に復旧したのに対し、都市ガスは1カ月以上かかっています。こういったことから、電気は災害に強いインフラであるといえるでしょう。さらにオール電化住宅は火を使わないので、地震の後に起こりやすい火災の二次災害のリスクを減らすことができます。
また電気給湯機の種類によっては停電時でもお湯が使えるものもあり、タンク内の水を非常用として使うことができるものもあります。また太陽光発電を設置していれば、災害時でも自立運転機能を利用して電気を使うことができます。
オール電化になると光熱費が高くなるのではないかと思われますが電気代の安い夜間電力を使用するため、電気代はそれほど高くなりません。オール電化のキッチンにするためには高い初期費用と定期交換費用が必要になることも考慮して、リフォームを考えましょう。
オール電化にして停電のとき大丈夫?キッチンはIHでいいの?まとめ
ガスがいいのか、電気がいいのかは賛否両論あるかと思います。しかし便利だから、流行っているからで選ぶのではなく、ご自身の生活スタイルに合わせることが大切です。ガスが慣れているからと選ぶ人もいれば、電気にした場合、停電時には灯油のストーブを出して利用したり、卓上ガスコンロも活躍するでしょう。いろいろ考えれば手はあるものです。
素敵なキッチンにリフォームできるといいですね♪
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