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夫婦で住宅購入 共有名義で購入した場合のメリットとは

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結婚してしばらくすると賃貸での生活が手狭になってきますね。お子さんが生まれたりするべなおさらです。そこで夫婦で資金を出し合って住宅購入する場合、多くの方が共有名義にすると思います。(お金を出す方、または奥様が主婦だったりすると夫名義が多いです)
 
また、どちらかの親から住宅購入資金の援助を受けるときなどには、親との共有名義にすることで贈与税の問題を回避できる場合もあります。
今回は、共有名義で考えられるメリット、デメリットをチェックしていきましょう。

 

住宅ローン、連帯保証人の問題

結婚後のお金の管理はどうしていますか?夫がサラリーマンの場合は奥様がお金を管理されているケースが多いですね。パートで奥様が働いている場合も基本的に収入は合算して共有財産として使っていることでしょう。
 
たとえば「今月の家賃は夫」「光熱費は妻」などと分けている家庭もあるかもしれません。だからといって、共有財産としての夫婦の賃金はきっちりと「今晩の晩ごはんは夫」「おかずの雑菜は妻」などとはわけている家庭はないでしょう。
 
しかし、共有名義で住宅を購入するとなったらしっかりと「夫のお金」「妻のお金」を区別しなければなりません。夫婦が「いくらずつお金をだしたか」によって共有持分が決まるからです。その際に親から借金する場合も「夫の借金なのか妻の借金なのか」を区別しておかないとです。
 
なので、妻が無職の専業主婦の場合には、いくら頑張ってみても「共有名義で住宅購入」はできないことになります。ただし、「親からの借入」によっては妻も共有持分を持つことができます。ここはしっかりつ夫婦で話しあってから決めることです。
 
売買契約が終了すると共有名義にするのか、単独名義にするのか「どちらにしますか?」と聞かれることがあります。そこまでいってから考えるのでは契約がまごつきます。売買契約の前にご夫婦で相談しておかなければなりません。
 
奥様が専業主婦で「単独名義」に決定した場合は諸経費も含めて「一切の経費は単独で」支払った方があとあとのトラブルにならないです。(あとから「やっぱりあのとき支払った分だけ私のものよ」とならないためにも)
 
では、住宅ローンを組む時に共有名義で住宅購入した場合、連帯保証人に配偶者を指定される金融機関があります。この時に、配偶者が専業主婦で無収入の場合、注意しておいたほうがよいかもしれません。
 
連帯保証人になってしまった場合、万が一旦那様に何かあり、住宅ローンの支払いが困難になった時に、奥さまにローン負担がのしかかってしまうからです。共有持ち分による担保提供だけの場合であれば、最悪の場合、物件を手放すだけでよくなります。
 
また住宅金融支援機構のフラット35や、保証会社に連帯保証人になってもらうタイプの住宅ローンには、連帯保証人が必要ありません。共有名義で、収入のない方に連帯保証人を求めてくる場合には、そのようなタイプの住宅ローンも検討するとよいかもしれません。
 

離婚の問題 そうなったときにどうするか

そうななりたくないでしょうけれど、離婚する時に多くトラブルの元になるのが、共有名義です。ローンの名義を変更できない、連帯保証人の変更に応じてもらえない、というのが多くあるトラブルの理由のようです。
 
離婚の時に夫婦それぞれの持ち分を清算しておかないと、後々になって売却する時に、贈与税の対象となってしまいます。まずは離婚後すぐに売却して、夫婦それぞれ資産を清算する方法がベターだといえます。
 
できれば離婚はしたくないのが当然ですが、いまはよくても将来はだれにもわかりませんね。諸外国などでは結婚するときに離婚後の財産の持ち分を決めておくところもあります。そこまではしなくても、夫も妻もどこか頭の片隅に「1人になったらどうするか?」を考えておくことも大切です。
 

共有名義だと、住宅ローン控除が2人で受けられるメリットも

住宅ローン控除は、年末残高の1%(限度額以内)で受けられるようになっていますが、消費税増税に向けて、これから住宅ローン控除の限度額の引き上げが予定されています。それに伴って問題となっているのが、「限度額が引きあがっても、平均所得のサラリーマンは所得税をそんなに払っていない」という問題です。
 
これについては、限度額で引ききれなかった分を住民税から差し引く際に、限度額をあげるという方法や、プラスして給付措置も検討されていますが、それでも住宅ローン控除の限度額いっぱいまで控除が受けられるのかどうかは、今のところわかりません。
 
ただし夫婦共働きで共有名義にした場合には、夫婦それぞれに持っている年末残高の1%(限度額以内)が控除されるため、所得税から控除される金額が増えるということでもあります。
 
子どもを作らないと決めた世帯で、夫婦共働きが長く続きそうだという方には、うれしいメリットでしょう。もちろん、子どもができて仕事を辞める場合には、ローン名義の変更がむずかしくなることで、さまざまなリスクが発生することも検討しておかなくてはなりません。
 

共有名義は当然のことで、メリットもデメリットも考えておく

資産の持ち分に応じて登記を行うのは基本です。その意味では、メリットもデメリットも当然のことであり、あらかじめ理解した上で行うのが大切です。先々のことは幾ら考えてもわからないものです。取りあえずは夫婦円満、仲むつまじく現状を維持し、住宅ローン完済を中心に考えておくほうが大切だと言えるでしょう。
 
今回は住宅購入についてお話しました。正直、建てるほうの専門家なので購入についてはそんなにくわしくないのですが、聞かれることも多いので、自身の見解です)
(もっと専門的なことは専門家に聞いてくださいね^^;)