パラコード・いぬ・ハンドメイドのmorie

犬や猫の首輪・リードをオーダーメイドするパラコード作家のmorieのブログです。

自分で家の一部をDIYで造ってみる【壁紙クロスを貼ってみよう】

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リフォームのお話をいただく場合に一部は自分でやりたい。ということを依頼されるかたがふえてきました。自分で家を造ること=セルフビルドに対して。一部分を自分で造るまたは施工することを=ハーフビルドといいます。

 
木造軸構法すなわち在来工法(木造住宅のこと)は日本人にとって一番身近な工法であるにもかかわらず一般的にはセルフビルドで建てるには向いていないと思う方も多いかもしれません。(結構面倒ですからねえ)
 
日本の木造建築技術が長い歴史の中で複雑に発達し専門職である大工が施工を行うのが当たり前になっているのも原因の一つでしょう。最近では大手メーカーなどでも構造見学会など行う会社も一部ではありますが。一般のひとが家の構造部分に親しむ機会はほとんど無いという世界です。
 

セルフビルドとハーフビルド

セルフビルドというとログハウスやツーバイフォー工法というイメージが強く。ネットでセルフビルドと検索すると在来工法はあまり上位表示されません。自分で家を建てたいという気持ちは人それぞれ時間的・体力的・資金的条件など家造りに対する夢とロマンの感じ方は様々です。
 
では冒頭に述べた「ハーフビルド」でしたらどうでしょう。休日しか作業できないサラリーマンにとっては部分的に外注するやり方のほうが現実的でメリットも多いと思います。何からなにまで自分でリフォームするのではなく。「美味しいところだけ自分でやる」というスタンスであれば気持ちの上での負担も軽減されるでしょう。
 
なんでも自分でやってみないとかかる経費もわからないものですが。仕上げの美しさにこだわらなければきっとそれも有りです。プロがやるクロス貼りや塗装などはそれはそれでプロの仕事ですから素人ではかないません。しかしやってみて。失敗してみるのも一つの冒険です。
 
くれぐれも。ご自身でやったほうが安いか?というとそうでもない場合がありますで。ここは工事を依頼する工務店さんに「ここは自分でやってみたいのですが教えてください」って聞けばきっと教えてくれるはずです。
 
そしてやってみて、これはやっぱりムリって思ったら「やっぱりやって〜。」って業者に頼んでしまっても、ご自分の納得したやり方でいいのではないでしょうか。沢山たくさん設計士とお話して。悩んだり困ったりしたら気持ちをちゃんと伝えることが大切です。
 

ハーフビルドで壁紙クロスを貼る

自分でできるところは自分でリフォームする。美味しいところだけを自分で=ハーフビルドについて。もう少し詳しく。室内のリフォームでもっとも自分でリフォームする効果の大きく見えるところが壁紙の貼替えです。
 
ホームセンターなどでも売っていますね。大きさを測っていけば、寸法にあわせてカットしてくれます。壁紙の張り方をおしえてくれるところもあります。ちょっと考えると難しそう・・・。もし歪んでしまったらどうしよう。・・・。でもコツさえつかめば簡単です。
 
まずはスペースが狭くて作業のやりやすいトイレの壁から挑戦してみてはいかがでしょう。壁紙貼りを思い立ったときにまず事前の準備としてやっておきたい重要なポイントがいくつかあります。最初に壁紙をどのように貼っていくかということを、予め考えておく必要があります。
 
部屋には出入口があり窓もあります。部屋によってはクーラーの配管や電気の露出配線などのように取り外せない部分もあるでしょう。あまり考えずに適当にやってしまうと順調に貼りはじめても出入口の欠き取り部分がほんの数センチ残ってしまったり取り外せないものが壁紙の真ん中にきてしまって処理できなくなります。
 
こういった失敗があるとせっかく貼りはじめても嫌になってしまいます。下準備をしっかりとしておくことが大切です。リフォームの専門家すら何度もなんども壁の必要量の計算などをして十分に準備してからとりかかるのですから。
 
壁紙の貼替えは特に広範囲になります。途中でや〜めた。という失敗につながらないようにするためにも。きちんと計算して。準備さえ整えておけば嫌になることもないでしょう。気持ちよく楽しく最後までスムーズに完成させるためにも。
 
脅かすわけではありません。クロス貼り・壁紙補修と一口に言っても。仕上がりの綺麗さで言ったらプロには勝てませんから。より簡単な方法で綺麗にしあがったら嬉しいですよね。
 

壁紙クロス貼りをDIYしてみる

リフォームをするにあたって経費をなるべく抑えたい。自分でできる箇所はないでか?というお声を聞きます。一番身近で施工の成果がよくわかる室内の壁紙をDIYする場合の注意点をもう少し詳しくお話します。まずはしっかりと準備されることが大切なことは何度もお伝えしてきました。ではその先はどうするか。

 
どのようにクロスを貼っていったらいいのでしょう。ほとんどの国産の壁紙は幅92cmとなっています。貼るときは少しずつ重ねていきますので壁紙の幅は90cmと考えます。貼り替える部屋の展開図を描いてみましょう。10mmで1マスになっている方眼紙を購入されるといいでしょう。
 
10cmを1cmにして10分の1の縮尺にするのが簡単です。その展開図の上に9cm幅で壁紙を貼る場所を描いていくのです。ポイントは部屋のコーナー(隅)部分に端がくるのではなく5cm「縮尺した展開図上では5mm」以上。隣接する壁の方へ出るようにすることです。
 
例えばクーラーなどの配管等取り外せないものがある場所に壁紙の継ぎ目がくるようにします。どうしても目が合わないときには目立たない場所を選んで幅の狭い壁紙を貼って調整しましょう。次は壁紙を貼る順序です。最初に考えることは「最後の1枚」をどこに貼るかを決めます。
 
ドアの近く。家具などで見えなくなる場所などにします。ドアの近くであれば柄合わせが短くて済みますし柄が多少ずれたとしても隠せます。最後に貼る場所を決めたらその隣(左側)が1枚目。次が2枚目。という感じで左回りに貼っていきます。
 
ここまではまだ展開図上でやってみましょう。展開図ができたら壁紙の必要量の計算はすぐにできます。ただし壁紙1枚ずつに対して10cmの余分を見込んで計算することポイントです。貼るときに天上側と床側に5cmずつ大きく貼ったうえで現物合わせでカットできるからです。
 
展開図の書き方と壁紙の必要量の計算方法などについてはご質問等いただければと思います。いかがでしたか。ハーフビルドも最初はむずかしいかもしれませんが、まずはやってみることだと思います。仕上げはどうあれご自身で貼ったという自信につながります。